メルカリは全国のフリマアプリ利用者・非利用者1,648名を対象に「60代以上のフリマアプリ利用実態」に関する意識調査を実施しました。
利用者・非利用者の比較では、60代以上のフリマアプリ利用者に以下のような傾向が見られました。
・同年代の非利用者に比べては平均資産総額が高い
・勤労意欲が高く、「人とのつながり」を重視
・チャレンジ意欲が高く「社会貢献活動」に意欲的
・ITリテラシーが20代と同等
・幸福度が高い
また、フリマアプリ利用者のうち、20代と比較すると、
・利用目的を「お金」とする割合は半分以下
・フリマアプリ利用後の意識変化は「社会とのつながり」が多い
引用:メルカリ プレスリリース
これらのことから、60代以上のフリマアプリ利用者は、一般的なフリマアプリの利用目的「お金を得る」や「不要品の処分」以外に、「社会とのつながり」をつくるツールとしての価値を見出していることがわかりました。
─ YODOQの見方───────────────────────────
2014年に、テレビCMと利用料無料で一躍有名になったメルカリですが、この調査結果を見ると身の回りのサービスとして完全に世に浸透した感があります。
メルカリの掲げるミッションは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」とされています。
今回の調査からは、「新たな価値を生み出す」の成果を裏打ちするような結果が得られています。
引用:メルカリ 企業情報
2月に発表された同社の、7月から12月までの半期決算では国内では売上220億円、44億円の営業黒字を出して順調に伸びています。全体では米国事業、モバイル決済サービスへの投資などで、36億円あまりの連結赤字でした。
引用:ITmediaビジネスオンライン 「メルカリ、上期は44億円の最終赤字」
次の動きとして、「世界的なマーケットプレイス」に向けて米国事業への投資を行っています。赤字でも投資を続け、まずはユーザー数と取引総額を増やし、最終的に取引総額が損益分岐点を超えれば黒字化できるという算段です。
まず先にリスクをとる。ベンチャーらしいマネタイズ戦略と言えます。