「Taimee」というアプリで応募や面接なしの自由な働き方を提案している株式会社タイミーが無料で旅行に行ける「ただ旅」ベータ版の提供を4月23日に開始しました。
「ただ旅」とは「旅をしながら働く世界を作りたい」というユーザー目線のアイディアと「深刻な地方の人手不足問題を解決する」という課題から立ち上げられた新規事業です。2泊3日から4泊5日の期間で、働きながら旅をすることができます。
ゴールデンウィーク中にも志賀高原ホテル一望閣やホテルマウント志賀で募集があり、100名を超える方から応募があったそうです。勤務内容はホテル内の業務で、仕事以外の時間は自由に過ごせて、宿泊費・食事代・交通費などが無料になります。ただ、仕事内容や特典の条件は案件によって変わってきます。正式リリースは8月の予定です。
引用:https://taimee.co.jp/newsroom_business/tadatabi/
─ YODOQの見方───────────────────────────
「ただ旅」を提供する株式会社タイミーは都内を中心に自由な働き方ができるアプリのサービスを2018年8月から開始しています。登録者数60,000万人、導入企業1,000箇所、実際に働いたことがある人は8,000人にのぼるそうで、飲食店のホールやキッチンスタッフ、オフィスでのデータ入力やファイル整理、イベントスタッフやモニター調査などの職種があります。仕事を選んだ後の契約締結には本人確認書類が必要になり、業務開始と終了時に就業先にあるQRコードを読み込むことで実際の働いた時間が報告され、アプリのウォレットに反映され、好きなタイミングで振込申請ができます。今回の「ただ旅」は、自由な働き方だけではなく、働くということに「旅行」という付加価値がついています。
他にも、ボランティアという付加価値をつけた働き方を提案しているマッチングサイト「ボラバイト」がありました。ボラバイトとは「ボランティア」と「アルバイト」を合わせた語で、人手不足が深刻な地方の農家や酪農家、繁忙期と閑散期の差があり通年での人は雇いずらい宿泊施設などが雇用先となっており、普段の生活では経験できない仕事ができるだけでなく、地方の人と触れ合うことを目的としています。宿泊費や光熱費なども雇用先が負担してくれ、短期だけでなく長期の案件もあり、将来、農業や酪農に携わりたい学生には、学校では体験できない実習になりそうです。利用方法は会員登録後、案件を選択して問い合わせフォームに送信すれば、電話面接を受けることがでます。
どちらも、雇用者が応募者に実際に会って行う面接がないことは、不安要素やリスクにつながるのではないかと思います。しかし、人手不足を解消するには、働く人の意欲向上につながるような方法での労働力確保の施策が必要なのかもしれません。